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ようびで働く人の声_渡辺陽子

ようびで働く
ひとの声

家具職人

渡辺 陽子

ようびの家具工房 工房長

大学卒業後、飛騨高山で木の家具職人としてのキャリアをスタートさせ、2010年、ようび設立当初よりようびの家具工房に参画。代表 大島のデザインする多種多様なオリジナル家具を次々に形にしていく。現在、同工房の工房長を務める。

ー入社したきっかけを教えてください。

共通の知人を介して、代表の大島と出会ったことがきっかけです。 当時は家具職人として働いて4年経ったところで、より様々な技術を習得したいという想いから、ようびの、女性が働きやすい環境や、無垢材で様々なオリジナル家具をつくっていることに共鳴し、入社を決めました。

ーようび設立初期の頃からようびの家具工房で職人として働いている渡辺さんですが、今と現在とで、ご自身の働き方にどのような変化を感じますか。

大島の描くデザインを元に、それを形づくるのが私の仕事ですが、当時は、初めて扱うヒノキという素材で、経験したことのないデザインの家具を作るのに、手探り状態で、とても苦労しました。今は、デザインの図面を見て、頭の中で完成形をイメージした後、分解してパーツに分け、そこからまた頭の中で組み創り上げる。そこで実際に手を動かし、デザイン性を保ちながら、一番強度が出る方法でつくっていく、というやり方が身につきました。 また、当時に比べ、今は後輩達も増えました。そうやって頭の中で整理できるようになったことで、つくり方に関する他の職人との共有もスムーズになったと思います。

ー仕事をする上で大切にしていることは、どんなことですか。

家具は何年も、何十年も、時代を超えてその場に存在し続けることができるものです。 例えば、思いを込めて立ち上げた施設の家具であったり、自宅で一生ものの家具として使ってくださるクライアントやお客様の、想いを大切に形にしていきたいと思っています。 納品の時はもちろん、以前はショールームで接客もさせていただいていたので、お客様から直接、私たちの家具への想いを聞かせて頂く機会が沢山ありました。 私が初めて接したお客様の話です。定年退職されたご夫婦がお見えになった時、これからご自宅にお客様をお招きするときに使えるようにと、ダイニングテーブルのセットをご注文くださったんですね。その時、奥様が、そのうちの1脚の椅子を少し特別な仕様にしたいとご希望されたんですが、それは、旦那様専用の椅子、、、お仕事を勤め上げられた旦那様へのプレゼントだったんです。 そんな風に、ひとつひとつの家具に、想いや物語が込められています。その想いを汲み取り、形にして、クライアントやお客様の喜ぶお顔を見られることに、やりがいを感じます。 これからも、技術を磨き、お客様と丁寧なコミュニケーションをとり、ずっと大事にしてもらえるような家具をつくっていきたいと思います。

ー仕事以外の時間は、どんなインプットを心がけていますか。

プライベートでは、ガラスや陶器、スチールなど、木以外の素材でできたプロダクトを鑑賞したり使ってみることを意識しています。違う素材でできた食器や小物などが、木の家具の上にどんな風に置かれ、どのように組み合わされて使われるか、家具の使われ方のシーンをたくさんイメージしておくことで、より使い勝手の良い家具を生み出すアイデアの元になると思うんです。 私たちのつくる家具は、使われてこそ価値が発揮されると思うので、お客様に使ってもらう、色々な場面を想像するようにしています。

ーようびの家具工房の魅力を教えてください!

伝統的な技法と最新のオートメーション、両方を活用し、常に、より良いやり方を求めているところです。家具をつくるやり方は一つでは無いので、若い人たちのアイデアや自由な発想が生かされる環境があると思いますね。 また、ようびには、家具設計や家具工房に加えて、建築設計室やデザイン事務所も共にあるため、チームワークを生かして、お客様にとって、ベストな家具、建築、空間をトータルで提案できることが、私たちの強みだと思います。 様々な分野のプロフェッショナル達と共に働けるので、チャレンジしたいことや夢を実現できる、その可能性がとても広がると思います。

After Work

ガラス、陶器、スチールなど、木以外の素材でも、美しいプロダクトたちを観察したり使ったりするのが好きです。「この食器や置物をようびの家具に置いたらどんな感じかな」と、使ったシーンをたくさんイメージしておくことで、より良い家具づくりへのアイデアになっていくと思うんです。

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